C-130は、開発時期からすでに80年を超える長寿の輸送機であるが、常に進化をしながら歴史を積み重ねて生きている。C-130Jが最新モデルであるが、H型についても8枚プロペラ(NP-2000)に交換しながら,まだまだ使っていく様子なのだ。この大きさの次世代後継機は噂すら出ていない。このまま21世紀末まで使い続けるかもしれないとも邪推している。
 2022年は、2月からウクライナ紛争で世界中が冷戦期に舞戻るような動きである。特にヨーロッパは、自国の国防力強化とNATOとの結束力強化で当面は突き進むであろうが、他国の支援と言う分野では、ますます戦術輸送の重要性は高まっていくはず。極東でも対中国でアメリカを中心とした軍事同盟の拡大と強化の方向であるから 当然同じ向きに動くはず。横田や三沢 そして嘉手納に飛来する戦術輸送機の動きにも注目していきたい。(2022/7 記)
↑ 2023年7月16日 早朝に離陸したこの機体とコネチカット州空軍の同じC-130Hは、北海道の八雲飛行場へ展開していたらしい。この日の午後、横田基地に着陸する186th ASのC-130H/96-7325。この機体は、2000年にはコロラドの予備役飛行隊302nd AW/731st ASで確認されているが、その後ウェスト・ヴァージニア州空軍を経て、モンタナに来たようである。
モンタナ州空軍機と言えば、第二次大戦中に飛行隊創設以来、ずっと戦闘機部隊としての歴史を重ねてきたが、バッファローの頭骨を絵柄にしたF-15Cを最後に、2014年に輸送部隊に転換していたのだ。2023年7月この部隊のC-130Hが横田基地に来て訓練をしているとの事で、他のANGのC-130Hと共にファインダーに収めたく、2日間も横田基地に展開した。約45年間の撮影行で横田周辺に宿を取ったのは、今回が初めてであったが、何とかお目当ての機体を撮れた。この186th ASのC-130Hにも、F-16A/CやF-15Cに書かれていた同じデザインの絵柄が入っていて美しい!
ジョージア州空軍の輸送機部隊である第165輸送航空団は、1958年の創設時数年を除き ほぼ輸送任務一筋で現在に至っており 1992年までMATS→MACの傘下にあって戦術輸送の歴史は長い。C-130H型は、1981年以来使用して40年となり 最近は、8枚プロペラに更新済である(H-3と呼ばれる型)。
 ジョージア州サバンナ州空軍基地を拠点としているので 尾翼の赤いラインには、”Savannah”の文字を入れている。

 2005年には、中東での対テロ作戦でウズベキスタンに長期滞在するなど海外支援任務も多く ハイチの地震災害時は、救援物資の輸送 アフガニスタンへも9回ほど遠征している。
↑ 2023年7月17日 早朝に離陸した186th ASのC-130H/96-7325。この日も昨日と同じ北海道方面に向かって飛行していた。
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↑ 2022年7月2日 朝方横田を離陸し朝鮮半島のクンサン基地で訓練を終えて 夕方6時過ぎに横田に降りたジョージア州空軍165th AWのC-130H(94-6705)。実は、私が行った6月26日に僚機94-6707と共に横田に飛来したC-130Hだったが、撮り損ねていた為 日が落ちかけて横田でリベンジを図った。
↑ 2022年7月2日 横田基地に着陸するワイオミング州空軍153rd AWのC-130H。プロペラは、最新のNP-2000 8枚ブレード。尾翼には、ワイオミングで有名なデビルスタワーとバッファローのシルエットが書かれ 黄のラインにワイオミングの文字。なかなか いいデザインで久々に感激した被写体であった。クンサンでの訓練を終え横田に戻ってきたもの。
Wings
ワイオミング州シャイアン州空軍基地の第153輸送航空団、第30輸送中隊でC-130Hを運用している。航空団のインシグニアには、地元シャイアン族に纏わる羽などがデザインされている。第30輸送中隊のインシグニアには見覚えがある方も多いかと思いますが、そう 昔C-9Aナイチンゲールを日本でも運用していたあの部隊である。C-130Bを1994年まで使い その後現在までC-130Hを使用している。